睡眠が身長の伸びに影響する、という話を聞いたことがあると思います。
この話は睡眠が背を伸ばすために必要な成長ホルモンと密接にかかわりあっているからなんですね。
今回は睡眠時間と身長の伸びについて知識を深めて子供の身長を伸ばすための睡眠方法を模索します。
何時に寝れば効果的なのか?
成長ホルモンの一番分泌する時間は22時から2時だと言われています。
なので、この時間帯にしっかりと眠っておく必要があるんですね。
で、この22時から2時という時間帯は結構耳にしたことがある人が多いと思いますし、なんとなく正しい、そんな気がしますよね。
夜更かしがいけないという理由にもなりますし、美容系の話でもよく聞く話です。
が、実際には22時から2時という時間に成長ホルモンが多く分泌されることはないらしいのです!
私は22時から2時説は、あくまで感覚的なものですが結構有力だと思っていたので、ちょっとびっくりしましたし、ショックでもありました。
実は成長ホルモンの分泌は、時間帯が問題ではなく、何時間寝るか、がポイントだったのです。
何時間寝ると成長ホルモンの分泌が増えるのか
成長ホルモンが一番多く分泌される時間は、
寝始めてから最初の3時間
これが真実です。
そして、成長ホルモンは深い眠りに就いているときにより多く分泌されるのです。
よって、眠りに入ってから3時間までの間にいかに「深い眠り」に就くことができるかということが重要ということになります。
まぁ、極端な話何時に寝てもいいのですが、深い眠りに就く必要はあるということです。
そうはいっても、実際の話こどもであれば22時くらいまでに寝るのがベストだと思いますが。
眠りを阻害する要因とは?
深い眠りが必要なことが分かったと思いますが、深い眠りを得る方法の前に、深い眠りを阻害する要因を知っておきましょう。
深い眠りを阻害する要因として挙げられるのが
- 心理的要因
- 身体的要因
- 薬理学的要因
- 生理学的要因
- 食事
です。
それぞれを少し掘り下げてみます。
心理的要因
これはよく言われるストレスですね。
悩みがあったり、プレッシャーを感じていたり。学校、会社、家庭の問題や、そもそも人間関係など現代の社会ではストレスが多くあるので、こればかりは完全に避けることはできないものですが、それをできる限り軽減する、してあげることが重要です。
子供は親からのプレッシャーを感じていることもあるので、そのあたりは親が取り除いてあげることができることなので、しっかりと感じて、話をして取り除いてあげたいですね。
身体的要因
これは主に病気などが該当しますが、けがをしていたり、喘息を患っていたり、かゆみで起きてしまう子もいるので、このあたりは医学を頼りにできる限り取り除いてあげたいですね。
かくいう私も喘息持ちで、体調を崩すと喘息が出て眠れないことが多々ありました。
喘息って横になると苦しくなるので、多少上体を起こして眠ったほうが楽なのですが、深い眠りにつけていたか、というとかなり疑問ですね。
薬理学的要因
薬理学と言うと小難しいですが、要は薬、カフェイン、アルコール、たばこのニコチンなどです。
こういった成分が深い眠りを阻害する要因になることがあります。こどもの場合はあまり意識する必要がないかもしれませんが、カフェインが多く含まれる飲み物は避けるなどは最低期限配慮してあげたいところです。
生理学的要因
これは時差ボケや不規則な生活などから起こるものです。学生の場合は受験勉強などで夜遅くまで勉強をしていると、なかなか眠れない状態になったりします。
休みの日の前には夜更かしが当たり前、みたいな生活も良くないですね。
食事
そして、子供によくある話ではないかと思うのが、食事です。
夜遅い時間に食事をしてそのまま寝ると深い睡眠を阻害することになるんです。
その理由は体温が関係しているから。
人が眠くなるタイミングと体温が関係しているのはご存知ですか?
人が眠くなるタイミングは「体温が下がるとき」なんです。
よくドラマや映画なんかで出てくる、雪などに埋もれ、寒くて眠くなるというシーンがあると思います。
実はこういうことなんです。体温が眠りに関係しているのですね。「あぁ」、という感じでしょうか。
逆に言うと深い眠りを得るためには、眠る前に体温を下げておく必要があるということです。
食事をした後は、体温が上がります。それは食べ物を消化するために体温が上がるんですね。
なので、眠る前に食事はだめなんですね。
食材や調理法、量にもよりますが、目安としては就寝の3時間前までには食事は終えておきたいところです。
この食事時間のコントロールは親御さんの方でできると思いますので、しっかりと意識しておきたいですね。
と、眠りを阻害する側の要因の説明が長くなってしまいましたが、とりあえず眠りと身長の伸びの関係性がおわかりいただけたと思います。
深い眠りを得る方法はまた別の機会にご紹介したいと思います。
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