背が低いのに足が速い人っていますよね。
足の速さは身長が大きいほうが有利と思われていますが、実際のところそんな簡単な話ではなく、身長が低くても速い人はいます。
背が低いのに足が速い人は足の瞬発力が高く回転力をあげてスピードを維持しているのです。
今回は背が低くても足が速い子はいるのか、また、背が高いほうが足の速さでは有利なのかなどについて短距離走のオリンピック選手などの身長を交えて考察してみました。
背が低いのに足が速い理由とは?
背が低いのに足が速い理由とは、ピッチ走法で走っています。
ピッチ走法とは細かい歩幅でスタートからマックススピードの足の回転で走る走法です。
足の瞬発力が高い
運動神経の高い子供だと、このピッチ走法のペースが速いので背が低くても足が速いのです。
一方、背が高い人の走法としてストライド走法というのがあります。
これは歩幅が広く大きく踏みだすことで、一歩一歩を大きくすることができて力強い走りが出来る走法です。
どちらが良い、悪いではなく自分の体にあった走法で走ればよいわけです。
なお、ピッチ走法は歩数が多くなるので、その分体力の消耗が激しいです。
背が低いのに足が速い子もいます
昨日はのびたのお姉ちゃんの「ねえねえ」が地域のリレー大会に出場したので、それを見に行ってきました。
学校のリレーとは違い、地域のものなので高校生以上、中学生、小学生高学年、低学年などいろんなタイプのレースが見れてそれはそれで面白かったです。
その中で気になったのが、小学生高学年と中学生の身長。
それぞれ、
- 小学生高学年だと4年生から6年生
- 中学生だと中1から中3
と最大で3年間の開きがあるわけですが、その中でもかなり身長の差があるなぁ、と感じました。
大きい子は大きくて、6年生で165センチくらいある子もいるので、4年生の小さい子(うちのねえねえは128センチ)とは実に40センチ弱の身長差があることになります。
これは大人と子供、いやそれ以上の差があるので、勝負にならないのでは?と思ったのですが、意外に実際に走ってみると
必ずしも身長が高い子が足が速いわけではない
ことに気づきます。
そこで、身長と足の速さはリンクしないのかしら?
ということでちょっと陸上選手の身長が気になったので調べてみました。
世界のトップアスリートの身長
かけっこといえば、やっぱり100m走。
200m、400mなどもあるのですが、どうしても100mばかりが注目されるのは、やはりあの10秒弱であっという間に勝負がつくところが良いのかもしれません。
その100mの短距離走と言えばボルトですね。
ウサイン・ボルトの身長
本名、ウサイン・セント・レオ・ボルト。
すでに陸上競技の選手は引退していますが、伝説とも言えるスプリンターです。
オリンピックの陸上競技100m、200m、4×100mリレーの3冠を3大会連続達成した怪物。
そのボルトの身長は
196cm
かなり大きいですね。
一般的に短距離はあまり背が大きいと不利と言われているようですが、この人に限ってはそんなこと関係ありません。
ボルトは275cmの大きなストライド走法で中盤から加速し最高速に達して、他を引き離す
「後半追い込み型」
のスプリンターとして、身長の高さ、足の長さを最大限に活かして走っていました。
このボルトの身長をみると、やっぱり、身長が大きい方が速いのかしらということで、引き続き100メートル走のランキングトップ10の身長を調べてみました。
100メートル競走の世界記録保持者上位10位
ランキング | タイム | 名前 | 国 | 身長 |
---|---|---|---|---|
1 | 9秒58 | ウサイン・ボルト | ジャマイカ | 196cm |
2 | 9秒69 | タイソン・ゲイ | アメリカ | 183cm |
ヨハン・ブレーク | ジャマイカ | 180cm | ||
4 | 9秒72 | アサファ・パウエル | ジャマイカ | 190cm |
5 | 9秒74 | ジャスティン・ガトリン | アメリカ | 185cm |
6 | 9秒78 | ネスタ・カーター | ジャマイカ | 173cm |
7 | 9秒79 | モーリス・グリーン | アメリカ | 176cm |
8 | 9秒80 | スティーブ・マリングス | ジャマイカ | 176cm |
9 | 9秒82 | リチャード・トンプソン | トリニダード・トバゴ | 188cm |
クリスチャン・コールマン | アメリカ | 175cm |
アメリカと、ジャマイカばっかりじゃん、というところが気になりましたが、世界記録10位までの平均身長は
182.2cm
結構、背が高いですね。
でも、170cm台も4名いることがわかりました。
なかでも、9秒78を出しているネスタ・カーターは173cmとそれほど背は高くないですね。
続けて日本のアスリートの身長を調べてみました。
東京オリンピック期待の日本のスプリンターの身長
2020年東京オリンピックでメダルが期待されている日本のスプリンターの身長です。
東京オリンピックは地元開催ということもありかなり注目されているので、ここでメダルを取ることができれば国民的ヒーローになれますね、きっと。
桐生祥秀
先日、9秒98を出してとうとう日本短距離界を9秒台へ突入させた人物です。
桐生選手の身長は
176cm
それほど背が高いわけではありませんね。日本人男子の平均が171cmくらいなので、5cm高い程度です。
日本人の平均身長データはこちらをご覧ください。
![](https://www.growup-height.com/wp-content/uploads/2017/05/oyako.png)
山縣亮太
桐生選手の次に9秒台を出すのでは?と言われている人物です。
10秒00という自己ベストタイムを持っています。
山縣選手の身長は
177cm
桐生選手と同じくらいですね。
ケンブリッジ飛鳥
本名は、ケンブリッジ 飛鳥 アントニオ。
ジャマイカ生まれの大阪育ち。ジャマイカ人の父と日本人の母を持つハーフです。
2歳の時から日本に移住し大阪で暮らしているので、見た目はあれですが、中身はほぼほぼ日本人でしょう。
自己ベストは10秒08。
ケンブリッジ飛鳥選手の身長は
180cm
イケメンで高身長、且つ足も速いときたらさぞかしもてることでしょう、ちっ。
サニブラウン・アブデルハキーム
ガーナ人の父と日本人の母を持つハーフです。
自己ベストは10秒05。
サニブラウン選手の身長は
188cm
これは大きいですね。それでもボルトとは10cmありますが。
まとめ
ここまで見てくるとボルト並の身長は必要ないまでも、
トップアスリートを目指すなら最低でも175cmくらいは欲しい
という風に見えましたがみなさんはどう思われましたか?
私は背が高いことと、足が速いことは別だと思いましたが、やっぱりアスリートとかだと
- 小さい頃からかなりの運動をしている
- 栄養のある食事をきちんとしている
であろうことから、平均身長以上にはなるのかなぁ、なんて感じました。
やっぱり、背が伸びないようなことはしてないと。
背が伸びない理由についてはこちらの記事をご覧ください。
![](https://www.growup-height.com/wp-content/uploads/2017/05/meal.png)
ちなみに400mハードル日本記録保持者である為末大さんの身長は170cm。
種目は違えど身長が高くなくても一流の陸上選手になることはできるということを証明してくれていると思いました。
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