身長が伸びない理由としては遺伝の影響がかなり大きいと思うんだよね。
たしかにね。でも、両親が小さいからと言ってその子供も小さいなんてことはないじゃない?実際に甥っ子なんてあんなに大きくなっているし。
そうなんだよね。お義兄さんは170センチ、お義姉さんは160センチくらいだったよね。
そう、でも、甥っ子は180センチ以上はあるわよ。
そうなると、やはり身長は遺伝で決まる、とは言い切れないよね。
遺伝によって身長が伸びないというのはもっとらしい理由ですが、これが全てではありません。
その理由はこちらの記事などで説明してきたとおりです。
ただ、遺伝の影響ももちろんあるわけで、完全否定できるものではありません。
大体25%から30%は遺伝の影響を受けると思っておいたほうが良いといいます。
とは言え、「両親が小さいから子供も小さくなる」とは考えるのは早計です。
遺伝の影響を受ける25%から30%が「何か」をしっかりと把握しておきましょう。
遺伝以外の身長が伸びない理由とは?
まず、身長が伸びない理由としては
- 「幼少期低栄養」
- 「小学校時代の成長ホルモン分泌量不足」
- 「思春期発来の時期」
の3大要素の影響が大きいことはこちらの記事などでご紹介しました。
さらに甲状腺ホルモン、性腺ホルモンなども大きく影響してきます。
また、食生活、睡眠などの生活習慣、そしてどのような運動をしているかなどが左右する部分もかなりあります。
こちらの理由については当ブログで何度も説明してきている内容です。
そのような要因と比較すれば遺伝による影響は限定していて多くないといえます。
両親の背が低くても大きくなっている子供はゴマンといますし、実際私の甥っ子なんて180センチくらいありますが、父親は170センチ弱、母親は160センチ弱です。
「遺伝」で済ますのであれば、その子は170センチくらいでないと納得行かないわけです。
遺伝の影響を受ける身長が伸びない理由とは?
では、全く遺伝の影響はないかというとそんなことはないわけです。
まず、思春期発来の時期、こればかりは遺伝の影響を受けると言われています。
両親のいずれかが思春期の発来が早かった場合は、その子供も思春期の発来が早まる傾向がありますので、親としては注意深く見てあげる必要があります。
あまりにも早い場合はお医者さんに相談することで、思春期を遅らせる対処ができる場合もありますので。
また、こちらの記事でも説明したまれなケースですが、成長ホルモンへの反応力不足のパターンも遺伝の影響だと言われています。
こちらも気づくのはかなり難しいですが、栄養不足でないにもかかわらず平均よりも身長の伸びがあまりに鈍い場合はお医者さんに相談してみることをおすすめします。
遺伝が関係しているかの参考データ
最後に遺伝が関係しているか、していないのかの参考データです。
- 性別
- 現在の身長
- 両親の身長
- 一番伸びた時期はいつぐらいで1年にどのくらい伸びましたか?
例1
- 女
- 178㎝
- 父 175、 母 158、 兄 177、 姉 170
- 中学3年間で、10㎝強。 高校でも6㎝伸びました。
例2
- 男
- 172㎝
- 父 165、 母 158
- 中学のとき1年で10センチは伸びました。
例3
- 女
- 175㎝
- 父 178、 母 167
- 小1~4までは毎年10cmずつ伸びていました。
例4
- 女
- 179㎝
- 父 180、 母 170
- 小学6年生までとどまることをしらないのかと思うほど伸びました・・・。
6年から現在までは9cm伸びました。
例5
- 男
- 180㎝
- 父 165、 母 155
- 中学2年の時に15cm位伸びたけど 高校1年の時には もう止まりました。
例6
- 男
- 178㎝
- 父 164、 母 154
- 自分が一番伸びた時期は、高校に入ってから、中学卒業時、165㎝
例2や例5、6なんかは両親が小さくても大きくなっている実例ですね。やはり遺伝だけでは身長は決まらない、と言えそうです。
あなたはどう思いますか?
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